2002年、迷走する現代社会。人類はどこへ向かおうとしているのか。

とある東京の端っこの森にポツリとそびえ立つレストラン
「ヒガシニシ」
そこにはこのジャングルを研究する最前線基地がありました。
「おピンポンポン♪おピンポン♪あ、森があるぞ。入っていこう。」
マイケル・スコットランドは木漏れ日差すその森に入っていきました。
 
マイケル・スコットランドの死体が発見されてから一週間がたちました。
普段は閑静な住宅街であるこの町も事件の噂で持ちきりです。
警察の調査の結果は崖からの転落死という事でしたが
この町の警官達は簡単に金で動くので微塵も信用できません。
事件の真相を知るためマイケルの親友ジャン・ジャックは単身森へと入っていく決意をしました。
 
  ジャン・ジャックが森にはいると、そこに魔法使いのおばあさんがいました。
おばあさんはジャン・ジャックに向かってこう言いました。
「この時期になると、テレビドラマのNGシーンばかりを集めた低俗番組が放映されるじゃないですか。アレのアニメ版、誰かやってくれませんかね? アフレコ風景を常に録画状態にして、声優がとちるシーンをとっておくの。NG出すと、ブス声優がペロっと舌を出しながら「ごめんな〜い」と可愛く(?)あやまるシーンが画面いっぱいに映ったり、緑川光あたりが、妙にラジオ慣れした余計なアドリブを言ったりするの。」
びっくりしたジャン・ジャックは獣人に変身して、このおばあさんを木の枝に突き刺し、奥の方へと進んでいきました。
 
  木に突き刺さったおばあさんは最後の力を振り絞り今までの自分の苦難の半生を森の木々にささやきはじめました。
「私は元々地元ではそこそこ名の通った名家の出身なんですよ。」
おばあさんは自分の家が没落した事、戦争で夫に死に別れた事。そして今は道行く人に花を売って生活している事などを静かに、しかししっかりとした口調で語っていきました。
「貴族も平民も死ねば土だがやね・・・・・・」
それはおばあさんの口グセでした。おばあさんは息絶えました。最後まで最愛の夫フランク・ザカリーノがまだ生きているという事を彼女が知ることはありませんでした。 
  フランク・ザカリーノが鼻歌交じりで歩いてきます。
「とっとことーとっとことーお乳が出るかなお乳が出るかなお乳が出るかなお父上。」

フランクが否、ザカリーノのが川にさしかかったとき、なにやら甘い匂いがしてきました。
なにやら甘い餅の匂いがしてきました。ザカリーノが言いました。
「なにやら甘い餅の匂いがするなぁ。」
  博士がいいました。
「しまった、これは毒ガスだ!」
博士は死にました。
「は、博士・・・・・」
ザカリーノも倒れました。
薄れゆく意識の中でザカリーノは捨てた子供の事を考えていました。
「ゆるしてくれ、ジャン・ジャック・・・・。仕方がなかったんだ・・・・」
懺悔の声は誰の耳に入ることもなく、ただ、森の木々だけが静かにざわめいていました。
 
「ザカリーノ、お前は本当にバカだ。」
博士が立ち上がりました。
数時間前に飲んでいた解毒剤が効いていたのです。
「悪いが秘密を知っている人間には全員死んでもらう」
博士はザカリーノの死体を蹴り上げました。
「もちろん、あんたの息子もだ。」
博士が嫌な笑みを浮かべると森の奥から濃い霧が立ち込め、博士を包み込みその姿を消し去りました。
 
 
「ザカリーノの反応が消えた・・・・」
大尉は微笑みました。
「これは・・・忌忌しき事態だよ。一刻の猶予もない。装置を発動させたまえ。」
大尉が立ち上がった瞬間、時空乱流が発生しました。
「何ということだ・・・」
刹那、大尉の体は時空の渦に呑みこまれてしまいました。
彼は三十五年前に飛ばされて、フランク・ザカリーノとして第二の人生を送るのでした。
 
 
ジャン・ジャックは鼻歌を唄いながら森の奥へと入って行きました。
「ゲ、ゲ、ゲバラ。チェッ、ゲバラ」
ジャン・ジャックは森の中にそびえ立つアニメイトへと入りました。
 

 

 

そして2000年の時が流れた・・・・